痴漢で在宅捜査になるケース

痴漢の疑いで逮捕される場合、現行犯であることがほとんどです。しかしながら、痴漢で任意同行されて取り調べを受け、在宅捜査になるケースもあります。今回は、その在宅捜査について、ご説明します。

電車での未成年痴漢

電車や地下鉄の中などで未成年の女子高生などに痴漢と言われ、駅員などに取り押さえられた場合、通常は駅員室に連れていかれたあとで、警察が呼ばれます。その上で、最寄りの警察署などに連れていかれ、

  • 写真撮影
  • DNA鑑定
  • 手のひらの繊維鑑定

などが行われた後に取り調べが始まります。

ただ、逮捕されることなく、そのまま家に帰ることができることが少数のケースですが、存在します。逮捕された場合であっても、検察側に送致された段階で、勾留請求が行われることなく釈放されるパターンもあり、その場合は在宅事件として取り扱われることになります。

在宅事件として、自宅に帰ることができた場合であっても、起訴、不起訴などの検察官による処分は行われることになります。ただし、勾留を受けた場合の期間制限などはないことになります。

逮捕された後

また、逮捕されて拘留されている場合は、検察への送致時間制限(72時間)があります。在宅事件になった場合、送致までの期間が、数カ月程度まで長引くことがあります。

検察によって在宅起訴が判断された場合、被疑者は刑事施設に身柄を拘束されていない状態で起訴されたことになります。在宅起訴とは、軽微な事案であって、被疑者が事実を認めていることから、逃亡や証拠隠滅の恐れがないケースに行われる基礎方法です。

痴漢犯罪の場合に在宅起訴になるケースは少ないですが、軽微な事件と判断された場合は逮捕されることなく、日常生活を送りながら、刑事手続きに処されることがあります。ただし、最初は在宅起訴として取り扱われていても、途中で新しい問題が発覚した場合、逮捕された身柄が拘束されることもあります。

検察側が被疑者を起訴した場合、通常であれば正式な裁判手続きを行うことになりますが、罰金刑相当の軽微な事件の場合であれば、被疑者の同意を得ることによって、簡略な手続きで起訴されることがあり、これを略式手続きと呼びます。

略式手続き

略式手続きが行われた場合、裁判所から書面で判決が言い渡されることになります。有罪の場合は、罰金刑に処されます。裁判所からの書面に、罰金額と支払い方法が明記されていますので、その指示に従って支払い手続きを行う必要があります。裁判所からの命令に従わない場合は、身柄を拘束されて、刑務施設内で作業をさせられることになります。

在宅事件によって起訴され、有罪判決を受けてしまうと、刑務所に入った人とどうように前科がつくことになります。略式起訴になった場合は、有罪になるケースがほとんどですので、前科がついてしまう可能性が高くなります。日本の場合、起訴されてしまうと有罪になることが多いため、逮捕された場合であっても、在宅事件として取り扱われている場合であっても、弁護士に相談しながら手続きを進めることが重要になります。